ユーシン精機の21年3月期連結決算は、売上高が184億7300万円で前期比7・7%減、営業利益は25億2200万円で同9・2%増、経常利益は26億800万円で同18・3%増、当期純利益は18億2700万円で同19・2%増。受注が国内・海外ともに上向きはじめ、特に中国をはじめとするアジアの一部の国で設備投資の回復傾向が顕著であったことから増加となった。業績については、北米で医療関係を中心に堅調に推移したことに加えて、中国や韓国でも医療関係を中心として販売が前年同期比で増加した一方で、設備投資意欲の減退により日本での取出ロボットの販売が前年同期比で減少した。また欧州での特注機は大口の案件が少なかったこともあり、一定の売上があったものの前年同期比では減少した。利益面については、営業利益は売上高の減少はあったものの、売上総利益率の改善に加えて、経費削減に努めたこともあり増益となった。
製品別の売上状況は、取出ロボットが119億400万円で同6・8%減、特注機は34億2200万円で同15・6%減、部品・保守サービスは31億4700万円で同1・2%減。
セグメント別では、日本は、売上高が133億3700万円で同9・6%減、営業利益は12億8600万円で同0・8%増。米国は、売上高が34億6000万円で同18・8%増、営業利益は4億6800万円で同74・1%増。アジアは、売上高が45億8200万円で同14・5%増、営業利益は4億600万円で同41・4%増。欧州は、売上高が19億1400万円で同27・4%減、営業利益は3億7500万円で同62・8%増となった。
22年3月期の業績予想は、売上高が200億円で前期比8・3%増、営業利益が26億円で同3・1%増、経常利益が26億3000万円で同0・8%増、当期純利益が18億4000万円で同0・7%増を見込んでいる。
2021年05月19日