ニッタの21年3月期連結決算は、売上高が786億9700万円で前期比6・2%減、営業利益が28億6100万円で同18・9%減、経常利益が59億1000万円で同21・6%減、当期純利益が47億2300万円で同23・2%減となった。
経常利益は、自動車業界向けの需要悪化や持分法適用会社であるゲイツコリアの解散措置により持分法投資利益が9億7500万円減少した影響もあり減益となった。
セグメント別に見ると、ベルト・ゴム製品事業の売上高は253億2900万円で6・2%減、セグメント利益は16億400万円で同18・7%減となった。
国内は、物流業界向けや半導体業界向けが堅調に推移したが、金融機器向けや工作機械向けが低調。海外は、物流業界向けや郵便業界向けが堅調だった。
ホース・チューブ製品事業の売上高は267億7600万円で同9・4%減、セグメント利益は7600万円で同59・9%減。
国内は、半導体製造装置向けは堅調だったが、自動車業界向けは第3四半期以降回復傾向となったものの、年度前半の落ち込みを取り戻すまでには至らず減収となった。海外は、中国では第2四半期以降、建設機械向け需要が回復したものの、北米や韓国などでは自動車業界向けを中心に低調となった。
化工品事業の売上高は120億7000万円で同8・2%減、セグメント利益は7600万円と同59・9%減。国内は、鉄道向け高機能製品は堅調だったが、産業資材や防水資材、建設資材製品が低調。海外でも、OA機器向け高機能製品が低調だった。
その他産業用製品事業の売上高は110億2700万円同3・9%増、セグメント利益は、経費削減効果などが奏功し、3億4800万円で同160・8%増となった。
2022年3月期の連結業績予想は、売上高800億円、同8・9%増、営業利益31億円、同8・3%増、経常利益82億円、同38・7%増、純利益67億円、同41・8%増を見込んでいる。
2021年05月17日