産業用資材は減収減益 藤倉コンポジット決算

2021年05月17日

ゴムタイムス社

 藤倉コンポジットの21年3月期連結決算は、売上高が292億7500万円で前期比8・5%減、営業利益は11億7200万円で同31・5%増、経常利益は15億5700万円で同86・9%増、当期純利益は11億8200万円で同202・6%増となった。

 セグメント別では、産業用資材は、売上高が190億1700万円で同7・5%減、営業利益は3億8000万円で同24・9%減。工業用品部門は、住宅設備機器関連は堅調に推移した。自動車関連は、国内において上期受注が低迷したことで厳しい見通しとなったが、中国・北米市場が牽引し回復基調となった。ただし、コロナ禍の影響が残るASEAN地域が停滞するなど回復途上であり、全体では減収減益となった。制御機器部門は、半導体・液晶市場の設備投資が好調を維持し、また、医療機器市場も堅調に推移し増収増益となった。

 引布加工品は、売上高が42億300万円で同18・3%減、営業利益は3900万円で同73・0減。第3四半期以降音響関連が好調だったものの、コロナ禍の影響を受け自動車・電気電子部門が大幅減産となり、減収減益。印刷材料部門もコロナ禍の影響を世界的に受け、減収減益となった。

 スポーツ用品は、売上高が56億8600万円で同3・5%減、営業利益は12億800万円で同84・9%増。ゴルフ用カーボンシャフト部門は、ゴルフ市場が20年7月以降大きく回復し、また多くのプロゴルファーに使用され自社ブランド商品の販売が好調に推移したことから、市場で高いシェアを維持し、増収増益となった。アウトドア用品部門は、昨秋から需要の回復傾向が見られたものの、大都市圏で度重なる緊急事態宣言等の影響を受け、減収減益となった。

 22年3月期の連結業績予想は、売上高は310億円で前期比5・9%増、営業利益は11億円で同6・2%減、経常利益は11億円で同29・4%減、当期純利益は12億円で同1・5%増を見込んでいる。

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