売上利益共に過去最高に 横浜ゴムの1~3月期

2021年05月17日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムの21年12月期第1四半期連結決算(IFRS)は、売上収益が1496億2600万円で前年同期比15・9%増、事業利益が145億2300万円で同698・3%増、営業利益が367億2400万円、四半期利益は278億2400万円(前年同期は四半期損失2億5800万円)となり、売上収益、利益共に過去最高を更新した。
 セグメント別に見ると、タイヤ部門は、売上収益が1014億500万円で同16%増、事業利益は92億8700万円(前年同期は事業損失5億300万円)となった。
 新車用タイヤは、国内及び北米は半導体不足の影響等によって前年同期を下回ったものの、中国の需要の回復に伴い販売量が増加したことから、新車用タイヤ全体では前年同期を上回った。
 市販用タイヤは、アドバンシリーズや、アイスガードシリーズ、ジオランダーシリーズ等の高付加価値商品の拡販や旺盛な需要への生産対応等、各種戦略に努め、国内では年初の降雪により冬用タイヤの販売が順調だったほか、海外でも特に中国、欧州およびアジア地域での販売が増加したことで、国内、海外ともに売上収益は前年同期を上回った
 MB部門は、売上収益が237億8700万円で同4・4%減、事業利益は15億2700万円で同65・2%増となった。
ホース配管事業は、国内外ともに建機用が好調で売上収益は前年同期を上回った。工業資材事業では、海洋商品は好調だったものの土木関連商品の販売減を主な要因として売上収益は前年同期をわずかに下回った。また、ハマタイト事業は、建築用の販売が低調だったものの、自動車用の販売は好調だったことから、売上収益は前年同期並みとなった。航空部品事業では、民需・官需ともに需要減退の影響が大きく、売上収益は前年同期を下回った。
  ATG部門は、売上収益が225億4600万円で同45%増、事業利益は34億9400万円で同95・5%増。農業機械用・産業車両用タイヤをはじめとするオフハイウェイタイヤはともに好調で、売上収益は前年同期を上回った。
 通期業績予想は、売上収益が6400億円で同12・2%増、事業利益が500億円で同35・9%増、営業利益が715億円で同96・4%増、当期利益が560億円で同112・8%増を見込んでいる。

 

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー