ベルト関連不振で減収減益 ポバール興業の21年3月期

2021年05月19日

ゴムタイムス社

 ポバール興業の21年3月期連結決算は、売上高が32億5200万円で前期比6・1%減、営業利益は3億2200万円で同28・1%減、経常利益は3億4900万円で同26・6%減、当期純利益は2億1100万円で同41・3%減となった。
 セグメント別では、総合接着・樹脂加工事業は、売上高が26億7800万円で同2・6%減。巣ごもり需要によるディスプレイ業界向け研磨部材の販売が底堅く推移したものの、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う影響により、自動車・鉄鋼業界を中心に様々な業界でベルト関連製品の受注が減少したほか、緊急事態宣言による現場工事の延期等が発生した。アジア地域においては、中国の経済活動の再開に加え、中国政府からのインフラや不動産、情報通信投資の促進策などにより景気は回復基調で推移したものの、米中貿易摩擦の激化が懸念されるなど依然として先行きが不透明な状態が続いている。また、タイ国内におけるロックダウンの影響により経済活動が鈍化したことを受け受注が減少した。
 特殊設計機械事業は、売上高が5億7300万円で同19・8%減。新型コロナウイルス感染症の影響により消耗品の交換が先送りになるなど受注が減少した。また、新規案件等の設備投資の凍結や延期が発生するなど厳しい状況となった。
 22年3月期通期の連結業績予想は、売上高が33億400万円で前期比1・6%増、営業利益は3億1800万円で同1・2%減、経常利益は3億2800万円で同6・1%減、当期純利益は2億2200万円で同5・1%増を見込んでいる。

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー