横浜ゴムは5月14日、中国の油圧用高圧ホースの生産販売会社である杭州横浜ゴム製品有限公司(浙江省杭州市)の生産能力を増強すると発表した。具体的には、主に建設機械に使用されるワイヤースパイラルホースの生産ラインを段階的に増設し、2022年9月までに現在の生産能力のおよそ3倍に増強する。投資額は76百万元(約13億円)。
中国での油圧ショベル、建設用クレーンなどの建設機械需要は2020年にコロナウイルスの影響で一時大きく落ち込んだものの、その後は急激に回復している。油圧用高圧ホースの販売は中国建機メーカーのOEM向けや取替え用の補修市場で大きく伸びており、こうした旺盛な需要に対応するため増産投資を決定した。
同社はは21年度から23年度までの新中期経営計画「Yokohama Transformation 2023(YX2023)」に取り組んでいる。このうち、MB事業では強みであるホース配管事業と工業資材事業にリソースを集中してMB事業の成長を牽引し、安定収益を確保できる構造を目指す。その施策のひとつとしてホース配管事業では油圧ホース市場におけるプレゼンスの更なる拡大を掲げている。
杭州横浜ゴム製品有限公司は、設立年は2015年、所在地は浙江省杭州市、事業内容は油圧用高圧ホースおよびホース用金具の生産と販売、油圧用高圧および自動車用ホースのアッセンブリーと販売、自動車用接着剤の生産と販売(※)
※自動車用接着剤事業は2021年11月にSika AGの中国現地法人Sika (China)に譲渡する予定。
2021年05月17日