ブリヂストンの21年12月期第1四半期連結決算は、売上収益が7568億9300万円で前年同期比7・2%増、調整後営業利益は823億3500万円で同78・7%増、営業利益は809億1000万円で同107・0%増、四半期利益は602億6000万円で同259・5%増となった。
グローバルのタイヤ需要が回復する中、トラック・バス用を中心に販売を伸ばし対前年増収増益となった。利益面では、売値とMixの強化、経費・コスト構造改革の効果が大きく寄与し、調整後営業利益率は10%超まで回復した。
21年第1四半期のタイヤ販売本数については、乗用車用はグローバルで同7%増で、日本と欧州の新車用、北米の補修用を除き前年実績を上回った。トラック・バス用は同12%増で、新車用、補修用とも前年実績を上回った。建設・鉱山車両用は、超大型が同5%減となったものの、大型が同16%増、中小型が同7%増。18インチ以上の乗用車用は17%増だった。
調整後営業利益の増減要因は、原材料が10億円、売値が60億円、数量が140億円、MIXが80億円、営業費が50億円、加工費が130億円の増益要因となった。一方、為替が10億円、南米通貨が50億円、その他が48億円の減益要因となり、合計363億円の増益となった。
地域別では、日本は、売上収益が2256億円で同1%増、調整後営業利益は187億円で同20%増。米州は、売上収益が3110億円で同3%増、調整後営業利益は384億円で同38%増。欧州・ロシア・中近東・インド・アフリカは、売上収益が1639億円で同19%増、調整後営業利益は81億円(前期は26億円の損失)。中国・アジア・大洋州は、売上収益が917億円で同21%増、調整後営業利益は129億円で同115%増となった。
通期業績予想は、売上収益が3兆100億円で同7・3%増、調整後営業利益が2600億円で同33・4%増、四半期利益が2610億円を見込んでいる。