相模ゴム工業の21年3月期連結決算は、売上高は55億8600万円で前期比14・9%減、営業利益は11億7100万円で同9・6%減、経常利益は10億2500万円で同23・3%減、当期純利益は5億9800万円で同33・7%減となった。
ヘルスケア事業は、売上高が42億2900万円で同14・9%減、営業利益は15億300万円で同9・7%減となった。新型コロナウイルス感染症の世界的な再拡大の影響によるマレーシア工場の生産及び出荷停止並びに港湾等の物流の停滞による売上高の減少を通期で回復するに至らず、サガミオリジナル0・01(ゼロゼロワン)の輸出売上高が伸長し、費用の低減はあったものの売上・利益ともに前年同期を下回った。
プラスチック製品事業は、売上高が11億5200万円で同13・5%増、営業利益は9300万円で同17・1%増となった。衣料関連向けが低迷し、食料品向け包装フィルムが堅調に推移した。また、期初の原料価格は世界経済の後退の影響から原油価格の低迷に伴い大幅に下落したが、下期には価格を戻した。
なお、22年3月期の連結業績予想は、売上高が56億円で前期比0・2%増、営業利益が12億円で同2・4%増、経常利益が12億円で同17・0%増、当期純利益が8億円で同33・8%増を見込んでいる。