東レ ギニアで感染症対策支援 リブモア普及促進事業を促進

2021年05月19日

ゴムタイムス社

 東レは5月17日、独立行政法人 国際協力機構(JICA)と2019年度より実施してきた「ギニア国 感染対策衣普及促進事業」を2021年1月に完了し、同国の感染症対策強化への支援に対してギニア共和国保健省国家公衆衛生安全保障庁より謝意を拝受したと発表した。
 同社は、2015年より同国でLIVMOA(リブモア)5000感染対策タイプの実証試験を実施し、2017年には同国保健省の要請に応じてLIVMOA感染対策タイプ1万着の寄贈を行うなど、緊密な連携を続けてきた。同事業は、これらに続く国際協力事業としてJICAより「開発途上国の社会・経済開発のための民間技術普及促進事業」の採択を受け、同機構の協力を得て実現した。
 同社は本事業を通じ、同国において、安全性と快適性を高いレベルで両立したLIVMOA感染対策タイプを提供し、医療従事者等を対象に感染リスク管理に関する講義と感染対策衣の着脱訓練を実施することで、同国の感染症対応能力強化に貢献するとともに、その普及・適正利用を促進した。
 LIVMOA感染対策タイプは、同社の繊維およびフィルムの先端技術を融合して創出した、血液バリア性・ウイルスバリア性ともに最高レベルの感染対策衣である。また、生地に透湿性を有するため、同クラスの従来製品と比較して衣服内温度・湿度の上昇を抑制し、着用者の熱ストレスを軽減することが期待できる。さらには、独自デザインによる脱衣手順の簡素化、生地の衣擦れノイズ低減などの特徴を有する。今後、国際機関や国内政府機関を通じたギニア共和国支援要請についても積極的に対応していく。

リブモア使用の着脱訓練

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