豊田合成は5月17日、エアバッグの需要拡大に対応するため、メキシコに新工場タペックスメキシカーナモンテレイ工場を設立し、主要構成部品の1つであるバッグ(衝突時に膨らむ袋状の部品)の生産を2021年3月に開始したと発表した。
同社は中期経営計画2025事業計画で、エアバッグを中心とするセーフティシステム製品を今後の事業成長を牽引する重点領域に据え、日系カーメーカーをはじめとする顧客への販売拡大に注力している。バッグはコスト競争力を高めるためメキシコやベトナムなどで集中的に生産しており、今回のメキシコでの新工場の稼働により、年間の生産能力を約800万個増加させる。
なお同社は、グローバルでのエアバッグの生産能力は、2018年度から23年度の5年間で約1・6倍となる約1億個に拡大する計画としている。