カネカは5月20日、塩化ビニル樹脂の販売価格について、6月15 日出荷分より現行価格に対しキログラム当たり10 円以上の値上げを実施すると発表した。
対象製品は汎用塩化ビニル樹脂の他、塩化ビニルペースト樹脂を含む特殊塩化ビニル樹脂のすべての品種となっている。
同社は今年3月に価格改定を実施したものの、その後も国産ナフサ価格は上昇が続いている。ユーティリティーコストや物流費の上昇に加えて、設備維持・補修などのメンテナンス費用も増加している。同社ではコスト削減などに努めているが、お客様への安定供給の責務を確実に果たすため、価格改定が必要と判断したとしている。
2021年05月21日