先端技術研究拠点を整備 東ソーの東京研究センター

2021年05月27日

ゴムタイムス社

 東ソーは5月25日、神奈川県綾瀬市にある東京研究センターにおいて、新研究棟やカスタマーサポート棟を新設するとともに、既存研究施設の大規模リニューアルを実施、研究開発機能を強化すると発表した。完成時期は新研究棟が2024年4月、カスタマーサポート棟が2026年5月を予定している。

 これにより同社は、スペシャリティ事業拡大や社会課題解決に貢献できる製品・技術の創出を加速する。

 東京研究センターは、南陽事業所および四日市事業所と並ぶ主要研究開発拠点であり、ライフサイエンス研究所、アドバンストマテリアル研究所およびバイオサイエンス事業部開発部門を中核組織に置き、同社の研究開発重点3分野である「ライフサイエンス」「環境・エネルギー」「電子材料」に代表されるスペシャリティ事業に関する先端技術創出の拠点となる。

 研究開発機能強化に向けた4つのポイントとして、同社は、①バイオサイエンス製品開発体制の拡充による事業領域の拡大、②MIを基幹技術とした材料開発の加速による先進的な新製品や技術の創出、③製品展示ルームや技術セミナー施設を充実させるなどカスタマーサポート機能を拡充、④研究者間の交流を促進する施設レイアウトや研究施設拡張による研究環境の充実、を挙げている。

 同社は、積極的な投資を進めて研究開発体制を強化するとともに、SDGsを組み込んだ研究開発テーマの推進を通して高付加価値製品を生み出し続けていくことで、企業の長期的成長を牽引するだけでなく、持続可能で豊かな社会の実現に向けて貢献していくとしている。

東京研究センターの将来イメージ図

東京研究センターの将来イメージ図

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