横浜ゴムは5月27日、ヤンマーアグリの農耕用トラクター「YT4A」シリーズの「YT460A」「YT465A」の新車装着(OE)用タイヤとして、2021年5月より「アライアンス・アグリスターⅡ」の納入を開始したと発表した。装着サイズは280・70R20・116D、380・85R28・133D、320・85R32・126D。同社が国内農機メーカーへOE納入するのは約50年ぶりとなる。
「アライアンス・アグリスターⅡ」は農業機械用・林業機械用・産業車両用・建設車両用などオフハイウェイタイヤ(OHT)事業を担っているヨコハマ・オフハイウェイタイヤ(YOHT)のブランドである「ALLIANCE」の最新農業機械用タイヤで、タイヤのラグの上層部と下層部で異なる形状を組み合わせた階層レイヤー技術(SLT)により、トラクションの持続力を高めるとともに、優れた耐荷重性とロングライフを両立した。また、65km/hで走行可能なスピードシンボル「D」を獲得している。
「YT4A」シリーズは日本の稲作・畑作に最適な大型トラクター、「YT460A」は最高出力60馬力、「YT465A」は65馬力でパワフルに仕事をこなしつつ、小回りも効き、水田と畑両方での使い勝手の良さを実現している。
同社は2021年度から2023年度までの新中期経営計画「YX2023」のタイヤ生産財事業においてOHT事業をさらなる成長ドライバーと位置づけ、当社の「YOKOHAMA」、YOHTの「ALLIANCE」「GALAXY」「PRIMEX」、愛知タイヤ工業の「AICHI」のマルチブランドによる市場展開と顧客要望への対応力を強みに事業拡大を進めている。