大洋塩ビは5月28日、塩化ビニル樹脂について、21年6月21日納入分より価格改定を実施すると発表した。
価格改定幅は現行価格からプラス12円/kg以上となっている。
同社ではこれまで日本国内のお客様に安定的な供給を果たすべく、生産設備・人員の合理化等あらゆる施策を講じてきた。ただし、昨今の原燃料価格及び諸経費の高騰は、塩化ビニル樹脂の事業損益にも大きな影響を及ぼしており、自助努力だけでは適正な採算の確保が困難な状況になっている。
塩化ビニル樹脂の国内需要は、昨秋より新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に払拭され回復基調にある。また、アジアや米国をはじめとした海外需要も堅調に推移。この結果、日本を含むアジア域内の需給バランスも逼迫した基調が今後も継続するものと想定される。今後とも日本国内での安定供給を継続するため、価格改定の実施を決定した。
2021年05月28日