東ソーは5月28日、ペースト塩ビ樹脂について21年6月21日納入分より価格改定を実施すると発表した。
価格改定幅は現行価格からプラス12円/kg以上。新型コロナウイルス対策の進展とともに欧米経済の正常化が進み、世界的なエネルギー需要が回復する見方が強まった背景から原油価格は上昇を続けている。同社は原料ナフサ価格の高騰および諸経費の上昇を理由に、今年3月より価格改定を実施した。しかし、ナフサ価格および諸経費の更なる上昇により、ペースト塩ビ樹脂事業損益は圧迫され、自助努力だけでは採算確保が困難な状況となっている。
また、国内は昨年後半より需要が回復基調、海外も引続き需要は旺盛に推移し、需給バランスは逼迫した状況が続くと見込まれる。このような環境下、弊社は徹底したコスト削減に今後も努めているが、安定供給継続のためには価格改定を実施せざるを得ないと判断した。
2021年05月28日