十川ゴムはこのほど、ゴムシートおよびゴムホース、樹脂製品を含む同社製品全般について、2021年7月1日出荷分より価格改定を実施すると発表した。
価格改定幅はゴムシート類が10~20%、その他汎用品が(樹脂製品含む)8~20%の引き上げになる。同社は、今回の価格改定について「汎用品限定ではなく、特定のお客様向け特注製品についても全て個別で対応していく予定」としている。
新型コロナ感染症拡大および度重なる緊急事態宣言の影響を受け、ゴム業界の製品流通量は、大幅な減少傾向が続いている。その一方で、製造面においては、昨年末頃から薬品や添加剤を含めた原材料全般において、供給量不足とともに価格が高騰しており、今後もさらなる価格上昇が続くことが予測されている。
こうした原材料価格の高騰に追い打ちをかけるように、物流業界の人手不足などによる再度の大幅な運賃値上げにより、従来の製品価格を維持することが非常に困難となっている。
そうした厳しい環境下、同社では「予てより自助努力により内部吸収すべく努力してきたものの、これらコスト増加の一部を販売価格へ反映せざるを得ないと判断し、甚だ遺憾ではあるものの、ゴムシートおよびゴムホース、樹脂製品を含めて当社製品全般の価格見直しを実施することにした」としている。
2021年06月03日