三井化学は6月2日、経営概況説明会をオンライン方式で開催し、橋本修社長が20年度決算や21年度見通し、長期経営計画「VISION2030」の骨格などを説明した。
20年度決算は売上高が1兆2177億円で前期比10・2%減、コア営業利益は851億円で同17・7%増、当期純利益は578億円で同70・4%増となり、「20年度は主要産業での需要回復もあり、当初予想を大幅に上回る結果となった」(橋本社長)と総括した。
21年度予想は売上収益は1兆4000億円で前期比32・1%増、利益目標はコア営業利益が1150億円で同35・1%増、当期利益は790億円で同35・5%増を見込む。
「20年度下期からの需要回復、ICT分野の旺盛な需要、海外市況の上期好調継続を折り込み、コア営業利益、純利益で過去最高益を目指していく」と話した。
21年度のモビリティのコア営業利益は440億円で同46%増、基盤素材は360億円、同84%増を見込む。モビリティについては「PPコンパウンドやアドマーなど収益に貢献する投資案件の完工が相次いでおり、投資回収のフェーズに入った」と語った。基盤素材は「事業の再構築を進め
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