六呂見R&Dセンター開設 BASF、部門間の連携強化

2021年06月04日

ゴムタイムス社

 BASFジャパンは6月2日、国内におけるイノベーション効率を高めるために、ディスパージョン及びレジン用途の研究開発センターを尼崎から四日市に移転し、六呂見R&Dセンターを開設したと発表した。新しいR&Dセンターは、ビジネスやサプライチェーンのマネージメントチームも拠点を置く、ディスパージョン&レジン事業部の工場に隣接している。新しい体制の下、部門間のコラボレーションがさらに強化される。

 同社ジャパンディスパージョン&レジン事業部執行役員事業部長の杉藤正史氏は、「新規研究開発案件の発掘などの研究開発活動から、自社内でのスケールアップ生産、サプライチェーン管理に至るまで、シームレスな製品開発プロセスを実現する今回の新しい体制に、大変期待している。部門間のチームコミュニケーションを容易にし、また、プロジェクトのリードタイムを短縮し、最終的には、お客様により良いサービスを提供する」、また「当社のお客様には、信頼性、品質とサステナビリティの観点でBASF製品を選定いただいている。建物のメンテナンス負荷を軽減する耐久性に優れたアクリルエマルジョン『アクロナール』を使用した建築用塗料はその好例。新しい研究開発センターの青い外壁には、共同ブランディングの主要顧客である菊水化学工業による高耐候性塗料が使用されている。BASFジャパンでは、包装のコーティングに使用されるバイオマスインキ用樹脂『ジョンクリル』の製造販売も行っている。グローバルの研究開発プラットフォームを活用して、『ジョンクリル』ブランドを国内向けに改良して、お客様のニーズに対応していく」と述べている。

 同社尼崎研究開発センターは、スイスのスペシャリティケミカルメーカーCiba社を統合し、2010年から同社が事業運営している。六呂見工場は2020年8月、休業を伴う労働災害を発生させることなく、無災害50年を達成している。この六呂見工場に隣接する新しい六呂見R&Dセンターは、2021年6月より始動予定となっている。

 

六呂見R&Dセンター

六呂見R&Dセンター

 

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