ソーラープレーンが受賞 東レ・カーボンマジック

2021年06月07日

ゴムタイムス社

 東レ・カーボンマジックは6月4日、グローバルで革新的なメディア・イベント企業であるJECグループが世界で最も革新的な複合材ソリューションを選ぶ「JEC CONNECT」AEROSPACE部門において、2日、同社のソーラープレーンがINNOVATION AWARDを受賞したと発表した。

 ソーラープレーン開発は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)委託事業の成果で、同機体開発において同社は、スカパーJSAT、東海大学からの依頼を受け、高高度長期滞空性能を得るための超軽量・高剛性のフルコンポジット製機体(翼長16m)を設計・製作した。現フェーズは実証実験の第一段階であるが、広範囲での情報収集、調査、観察を可能とし、通信・放送サービスの中継局や観測・監視システムなどへの利用など将来の社会実装に結びつく取り組みとなっている。

 JEC INNOVATION AWARDの受賞は、昨年のEVコンセプトカー「ItoP」に続き2度目となるが、いずれもコンポジット技術が未来の社会に貢献できる可能性を示したことへの評価を受けての受賞となった。

 また、DESIGN部門では、シンガポール・ラッフルズホテルに設置された大型装飾照明CFRP構造体がファイナリストの3件に残ったが、惜しくもAWARDSの獲得にはならなかった。

 同社では、今後も創造的・革新的なものつくりで未来の社会に貢献できるよう様々なプロジェクトに積極的に取組んでいくとしている。

 

左から、ソーラーカー、ソーラープレーン、コンセプトEV ItoP

ソーラープレーン(中央)が受賞

 

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