金陽社(東京都品川区、中田惠二社長)の20年度の需要動向は、新型コロナウイルス感染症の影響による受注量低下などを受け、上期は減収減益となった。経済活動の再開に伴って、下期の受注量は回復傾向で推移したが、「上期の落ち込みを取り戻すまでには至らず通期は減収となった。一方、原価改善活動などコスト見直しを全社的に推し進めるなどした結果、増益となった」(同社)。
部門別では、国内のブランケット部門は、コロナ影響は業種や顧客ごとにまだら模様となったものの、一般商業印刷やビジネスフォーム、製罐などが減収となり、国内全体では前年を下回った。 海外もコロナ影響を強く受け、売上・数量とも前年を下回る結果となった。海外の売上は、中国や台湾、東南アジアなどはコロナ影響が軽微で回復基調となったものの、欧州や米国は回復途上、インドなど回復の兆しが見られない地域もあるなど、地域ごとに差がある状況だ。
ロール部門は、印刷用は新聞印刷向けやグラビア印刷向けが増収。
2021年06月21日