ゴムロール特集 加貫ローラ製作所 フィルム向けは新調案件に期待 環境配慮製品の開発加速へ

2021年06月21日

ゴムタイムス社

 加貫ローラ製作所(大阪市生野区、加貫泰弘社長)の20年度は、上期に比べて下期はローラーの引き合いは若干増えたものの、年度を通じコロナ影響を受け、売上・利益とも前年度を下回った。
 分野別では、印刷用は
印刷市場の縮小に伴いローラーの巻き替え需要が低調に推移した。印刷機械メーカーも投資を控えており、21年度も厳しい状況は続きそうだ。
 工業用も全般的に厳しい状況が続いた。工業用でメインのフィルム用は、軟包装分野から高機能フィルムまですそ野が広い。軟包装では食品系フィルムの需要は好調を持続。また、フィルム機械メーカーでは中国中心に輸出が回復することが見込まれ、「高機能フィルムでは新調案件の増加に期待している」(同社)。
 同社が注力する製品は、薄膜化するフィルムの搬送工程に適したコンケーブローラーやマイクログルーブローラーなどで、フィルムの蛇行やシワ防止につながる製品を引き続きPRする。
 なお、関西高機能フィルム展(6月23~25日、インテックス大阪)では、高機能フィルム生産時のシワ、傷、静電気問題などを解決するローラーや、デモ機の実演をする予定。「久々にリアルでの展示会出展となるが、ブースにお立ち寄りいただくお客様には製品に触れてもらい、製品の特徴を直接感じる機会にしてほしい」(同社)と考えている。
 フィルム用では、ゴムローラーから金属ローラーへ需要がシフト。その流れを踏まえ、同社も鉄やアルミ、CFRPなど金属ロールの取扱

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