三井化学のオレフィン系熱可塑性エラストマー「ミラストマー」などを扱う機能性コンパウンド事業部の20年度の需要動向を振り返ると、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、自動車のが大幅な減産の影響を受け、第1四半期は大幅に減少した。しかし、自動車の生産が回復するとともに、需要も回復基調を示し、第2四半期以降、特に第3四半期と第4四半期は需要が大幅に伸びた。
足元では、同社機能性コンパウンド事業部・水川修一グループリーダーは「晩夏頃から需要が急回復した。現在は19年度レベルを上回るほど好調だ。また在庫調整の関係で、実需以上の動きになり、各部品メーカー様やコンパウンドメーカー様からの引き合いは強い」という。
同社はモビリティ分野を特に重要な柱として位置付け、現在注力する製品がある。その製品郡には、エアバッグカバー向けのTPO「TAシリーズ」、自動車内装の射出表皮向けTPS「SHシリーズ」、耐油性の新架橋TPV「Aシリーズ」などがある。
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