クラレは6月10日、米国子会社であるカルゴン・カーボン社のUV・バラスト事業を、イタリアのデ・ノラ・ウォーターテクノロジーズ社(以下「デ・ノラ社」)に売却することを決定したと発表した。
同社が2018年に買収した世界最大の活性炭メーカーであるカルゴン・カーボン社は、瀝青炭系、木質系、ヤシ系の幅広い活性炭を保有し、水・大気の浄化など環境関連用途で広く使用される活性炭ビジネスの拡大を図っている。同社は、カルゴン・カーボン社の保有する事業ポートフォリオの見直しを進めた結果、UV・バラスト事業を当該業界のリーディングカンパニーであるデ・ノラ社へ譲渡することとし、カルゴン・カーボン社とデ・ノラ社との間で事業譲渡に関して合意に至り、基本契約を締結した。譲渡実行日は2021年6月末日を予定している。