昭和電工は6月11日、合成樹脂の一種である塩素化ポリエチレン(エラスレン)について、7月1日出荷分より国内販売価格を値上げすることを決定したと発表した。
値上げ幅には、エラスレン(粉末)が25円/kg以上、エラスレン(シート)35円/kg以上となっている。
エラスレンは、ポリエチレンの分子構造に含まれる水素の一部が塩素に置き換わることでポリエチレンの結晶性が崩れ、柔軟な特性を持った特長あるポリマーである。
同社によると、昨今の原燃料高を背景とした主原料、各種ユーティリティの高騰、安定生産のための設備維持や環境対応の投資、及び物流費などの諸経費が上昇している。
同社ではこれまでも物流や生産の合理化などによるコストダウンに努めてきたが、自助努力の限界を超える状況にある。今後も両製品の安定供給を維持するには、お客様へ一部負担をお願いせざるを得ないと判断した。
2021年06月14日