九州唯一のタイヤマテリアルリサイクル企業であるアサヒ再生ゴム㈱(佐賀県三養基郡みやき町、廣田知文社長)。
前期(20年12月期)を振り返ると、新型コロナウイルス感染拡大により国内外の経済活動が大きく停滞し、国内の再生ゴム消費量が前年の80%台に大きく減少した。その結果、同社も全品種の売上が減少し、業績は減収減益となった。
今期の上半期の動向では、依然としてコロナ禍の影響が残っているものの、前期の下半期以降、自動車産業の復調に加え、国内の再生ゴム輸入量が減少している影響もあり、受注量は徐々に回復しているという。
製品別で見ていくと、タイヤ再生ゴムでは、前期は売上が前年比で大幅に減少したが、21年に入り新規の問い合わせが増えている。同社が得意とする高強力再生ゴムの拡売を目指していく考えだ。
ブチル再生ゴムについては、前期は売上が前年比でマイナス。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、建設需要の回復が遅れており、今期も受注減が