村岡ゴム工業(千葉県市川市、村岡実社長)の21年9月期上半期を振り返ると、需要の7割ほど占めるタイヤ向けの出荷数量は昨年後半から回復してきているものの、21年に入り、半導体の供給不足の影響もあり、新車向けOEMや乗用車向けの出荷が減少していることなどにより、タイヤメーカーの回復スピードが鈍化しているため減収減益だった。
また、タイヤ向け以外の工業用品向けは一時期の低調感から回復しつつあり、ゴム板メーカー各社の生産がコロナ禍で回復基調となっているため、とくに落ち込みはなく横ばいだった。
20年の再生ゴム市場全体を見ても、消費量については前年同期比で83・5%となり、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受ける結果となった。これらにより、今期は「前期はコロナ禍で業界全体の出荷数量が減少し、当社も厳しい環境だった。昨年後半から極端な落ち込みはない」(同)と見ており、タイヤ―メーカー各社が対前年で6%増の生産量を目指していることから
2021年08月02日