家電リサイクル材を配合 岐阜プラスチックの吸音パネル

2021年06月21日

ゴムタイムス社

 岐阜プラスチック工業は6月14日、家電リサイクル材を、ハニカム製吸音パネルである「テクセルSAINT」のコア層に配合した製品を大手リサイクル業者である平林金属の協力を得て開発し、7月初旬より販売開始すると発表した。リサイクル材はポリプロピレンで、配合率は約10%、CO2排出低減率は約5%(100%バージン材と比較)。

 「テクセルSAINT」は、軽量・高剛性の樹脂製ハニカムパネルである「テクセル」の表層に微細な孔加工を施すことで優れた吸音効果を発揮する吸音性防音パネルで、昨今の少子高齢化が進む国内において、労働環境改善を主とした働き方改革が浸透する中、同社は同製品を2017年に発売開始後、国内各工場における騒音対策を4年間で約800件行ってきた。

 家電リサイクル材は、家電リサイクルプラントで回収、粉砕された材料を使用し、同社にて成形加工する。また、リサイクル材はパネル中間のコア層に配合するため、パネル外観への影響は無く、価格を維持したまま強度も保てることから、今後全ての吸音パネルに配合していく。

 同社は、特に家電リサイクル業界において、廃家電の解体・破砕選別工程における防音対策で、同製品を積極的に活用することに努めてきた。今後も同社は、家電リサイクル材を配合したテクセルSAINTによって、労働環境改善に加え環境負荷軽減にも貢献する吸音パネルとして、家電リサイクル業界をはじめとする騒音に悩む産業界全体に広く普及させていく。

 

「テクセルSAINT」を販売開始

「テクセルSAINT」を販売開始

 

 

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