ランクセスは6月21日、環境保護と持続可能な社会的発展に取り組むグローバル企業として、6月を環境保護強化月間と位置づけ、国内での環境保護への取り組みを推進すると発表した。
1つ目の取り組みとして、同社が2014年から実施している「CO2削減/ライトダウンキャンペーン」を行う。昨年度に引き続き、新型コロナウイルスへの感染防止対策としてオフィス内での勤務が限られることから、国内全2拠点のオフィス内での一斉消灯に加え、各自の「ホーム」オフィス(自宅)にて可能な限りの一斉消灯を行う。
2つ目の「マイボトル・マイカップキャンペーン」では、国内2拠点を対象に実施し、従業員のマイボトル及びマイカップの使用を促進することにより、社内での紙コップの使用量を削減する。
また同社では、これらのキャンペーンに加え、環境保護をテーマにした従業員向けのオンラインセミナーなどを実施することで環境保護への戦略や取り組みについての理解を促進し、従業員の意識向上と取り組みの強化を図るとしている。
同社は、気候変動の潜在的な危険性を理解し、その課題解決に向けて取り組んでいる。2019年には、グループ全体として2040年までに、2018年時点の温室効果ガス排出量である約320万t(CO2換算)を実質ゼロにし、クライメイト・ニュートラル(気候中立)を目指すことを発表している。2030年までの時点で排出量を2018年比で50%削減し、約160万tにするという中間目標も発表しており、2020年末時点での排出量を約253万tまで削減している。今年2月にはベルギーのアントワープ製造拠点で亜酸化窒素還元プラントの稼働を開始し、年間15万tのCO2換算排出量を削減予定としている。