カネカは6月22日、同社の「カネカ生分解性ポリマー『グリーンプラネット』」(「グリーンプラネット」)が、ファミリーマートのスプーンに採用されたと発表した。
「グリーンプラネット」のカトラリー用途での採用は国内初となる。主に弁当や丼、スープ向けスプーンとして、6月22日より、ファミリーマートのコンビニエンスストアブランド「ファミマ!!」の首都圏約40店舗の一部店舗にて順次導入される。
「グリーンプラネット」は、同社が開発した100%植物由来の生分解性ポリマーで、海水中で生分解する認証「OK Biodegradable MARINE」を取得しており、幅広い環境下で優れた生分解性を有する。「グリーンプラネット」の環境負荷低減に貢献する点が評価され、4月に導入開始されたストローに続き、今回、スプーンに採用された。
ファミリーマートは、環境問題をはじめとする社会課題の解決や持続可能な社会の実現に貢献するため、中長期目標「ファミマecoビジョン2050」を策定し、そのテーマの1つとして、容器や包材に環境配慮型素材を使用する取り組みを進めている。
プラスチック素材の製品は、私たちの暮らしにとって便利で欠かせないものになっている。その一方で、海中に漂うプラスチックなど、適切な処理がなされないことによって生態系や人々の健康へ影響を与える懸念が高まっている。今年6月に国会で成立した「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」は、店舗で配布されているプラスチック製品に対して環境対策を促す内容となっており、国内においても環境負荷低減に向けた法整備が進んでいる。
同社は「カネカは世界を健康にする。KANEKA thinks 『WellnessFirst』.」という考えのもと、ソリューションプロバイダーとしてグローバルに価値を提供している。今後も「グリーンプラネット」の展開を通じて、環境汚染問題の解決に貢献していくとしている。