カネカは6月30日、原料価格の高騰を受け、変成シリコーンポリマー(商品名カネカMSポリマー、サイリル)の販売価格を7月1日出荷分より改定すると発表した。価格改定幅は現行価格に対しキログラム当たり 50 円以上の値上げとなる。
同社は今年4月に価格改定を実施したが、その後も国産ナフサ価格は上昇し、今後は5万円/KLを超える見通しとなっている。これに伴い、主原料のPPG(ポリプロピレングリコール)および PO(プロピレンオキサイド)は、供給の逼迫も重なり、価格が大幅に上昇している。同社はコスト圧縮など事業収益の改善に努めてきたものの、原料価格などの高騰に対し、自助努力だけでは限界に達しており、価格改定も避けられないと判断した。
2021年06月30日