住友理工は7月1日、介護用の床ずれ防止用具の新シリーズとして、SRアクティブマットレス「体圧ブンさんフレンド」(介護保険福祉用具貸与品)を発売したと発表した。同製品は現在販売中の「体圧ブンさん」の普及機としての位置づけで、九州大学と同社による共同研究を通じて開発された。
「体圧ブンさんフレンド」は、従来の「体圧ブンさん」同様、独自開発の導電性ゴムでできた「スマートラバー(SR)センサ」を内蔵し、利用者の体圧を計測して高圧部位を検知する。新開発の2段式エアセルが利用者の体格や寝姿勢に応じて全自動で除圧することで、床ずれ防止をサポートする。
電源スイッチを入れるだけでSRセンサとエアセルが連動し、圧迫部位を全自動で緩和するため、エアマットレス自体のかたさや利用者の体重などの設定・入力は不要で、介護者の負担軽減に貢献する。さらに、PCやタブレットにUSB接続することで、体圧情報を可視化する新たな機能を追加した。体圧の分布や変化を見ながら、より安心・確実な介護ケアに役立てることができる。
高齢者人口の割合は今後も増加が予測されており、利用者の痛みや不快の緩和に加え、介護者の負担を軽減することも重要になってくる。同社は、見守りプラットフォームとして「体圧ブンさんフレンド」の普及を推進することで、利用者・介護者の双方に「安心・快適・便利」を届け、より健やかな暮らしに貢献していくとしている。