JSRは6月30日、同社のライフサイエンス事業のグループ企業であるアメリカのKBIバイオファーマ(以下「KBI」)とスイスのセレキシスが、T細胞を標的としたがん免疫療法の創薬開発に取り組む臨床段階のバイオ医薬品企業であるドイツのイマティクスと、開発業務委受託契約を締結したと発表した。
イマティクスが開発中のTCR二重特異性抗体は、がん患者自身のT細胞を動員すると同時に活性化・刺激して、腫瘍細胞を検出・標的化して攻撃させる働きを有している。同契約により、イマティクスはセレキシスとKBIの統合的サービス、具体的にはセレキシスのSUREtechnology Platformによる高品位な細胞株構築とKBIの先進的な分析、プロセス開発、製剤開発、およびcGMP製造を活用して、臨床試験へのプログラムを進めることが可能となる。