クラレは7月9日、今春小学校を卒業した子どもとその親を対象に、「将来就きたい職業」と「就かせたい職業」のアンケート調査を実施したと発表した。
調査対象は2021年3月に小学校を卒業した子どもとその親で、使い終わったランドセルをアフガニスタンの子どもに贈る同社の社会貢献活動「ランドセルは海を越えて」キャンペーンの協力者にアンケートを実施した。有効回答は、男の子とその親が各506名、女の子とその親が各527名。
男の子が就きたい職業の1位は、昨年に続き「スポーツ選手」だった。内訳を見ると、サッカーが44・7%で、昨年1番人気だった野球の23・5%を大きく上回った。eスポーツは、今年も比率を伸ばして8・2%となり、テニスやバスケットボールを追い越した。2位は「研究者」だった。「ユーチューバー」が昨年の16位から大きく順位を伸ばし、過去最高の4位に入った。
女の子が就きたい職業の1位は「看護師」だった。「医師」は9位に順位を下げたが、6位「薬剤師」、9位「医療関係」と10位以内に医療職が4つ入った。今年、最も比率を伸ばしたのは「芸能人・歌手・モデル」で、昨年の14位から8位に順位を上げており、その内訳は「声優」が48%と半数近くを占めた。
10位以内で男女共通している職業は「教員」と「医師」だった。どちらも「教員」は順位を上げてトップ3に入り、「医師」は順位を下げた。
男の子の保護者が子どもに就かせたい職業は、昨年に続き「公務員」が1位となった。また、「会社員」が昨年の7位から順位を上げて2位に入った。
女の子の保護者が就かせたい職業は、昨年同様1位「看護師」、2位「公務員」だった。3位には「医療関係」、4位には「薬剤師」が入り、子どもと同じく医療職が人気となった。