新たな組織体制でスタート コベストロ、7月1日より

2021年07月12日

ゴムタイムス社

 コベストロは7月9日、2021年7月1日付けで、これまでのポリウレタン、ポリカーボネート、塗料・接着剤・スペシャリティーズの3つのセグメントを再編し、新たに7つの事業部をスタートさせたと発表した。これにより同社は、2021年2月に発表した「Sustainable Future」という新戦略の最初のマイルストーンを達成した。同社の「We will be fully circular」というビジョンが、この戦略の基本理念となっている。

 顧客やマーケットのニーズに応える同社の新戦略の第一段階「Become the best of who we are」では、個々のマーケットと顧客のニーズにより一層応えられる体制を整えた。新体制では、事業特性に基づき7つの事業部を組織し、また、バリューチェーン上の重要なオペレーションを事業部毎に統合した。

 この新たな組織は、「ソリューション・スペシャリティ」と「パフォーマンスマテリアルズ」の2つのセグメントに分けられる。

 「ソリューション・スペシャリティ」は、6つの事業部(テイラードウレタン、熱可塑性ポリウレタン、塗料・接着剤、エンジニアリングプラスチックス、スペシャルティフィルム)によって構成される。また、技術革新により複雑な製品に注力し、アプリケーションの技術サービスも提供する。「パフォーマンスマテリアルズ」は、単独の1つの事業部によって構成され、スタンダードポリカーボネート、スタンダードウレタン製品、基礎化学品を事業内容とする。スタンダードな製品を競争力のある市場価格で確実に提供することに注力する。

 同社は、2021年第3四半期に初めて「ソリューション・スペシャリティ」と「パフォーマンスマテリアルズ」という2つのセグメントの基での業績報告を行う。第3四半期の業績は、2021年11月8日に発表予定となっている。

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