住友ゴム工業は7月2日、同社のタイヤの性能持続技術開発を加速させるAI技術「タイヤリープAIアナリシス」の研究成果に基づく記事広告が、世界トップクラスの研究成果のデータベース「ネイチャーインデックス」ウェブサイトの材料科学特集として掲載されたと発表した。
この技術によって、摩耗や経年変化によるタイヤ性能の低下を抑え、新品時の性能を長く維持できるようになり、同社が掲げるタイヤ開発および周辺サービス展開のコンセプトである「スマートタイヤコンセプト」で掲げている「性能持続技術」の開発を加速させる。
「タイヤリープAIアナリシス」は、同社のタイヤ用配合ゴムの電子顕微鏡画像に、北海道大学情報科学研究院メディアダイナミクス研究室の長谷山美紀教授らの持つAI解析技術を適用することで、人にはできない高精度な解析を実現し、画像から物性を導き出す。ゴムに配合されている原材料の情報と他の構造情報を組み合わせることで、さらに高精度な物性推定を可能にする。また、使用前後のゴム内部の構造変化の検知も行えることから、今後は使用後のゴムの物性推定などへの応用が期待できる。
同社は、様々な「世界初」をつくりだしてきた同社の最先端ゴム技術に、北海道大学の情報科学を実装し、持続可能なモビリティ社会の実現に向けて新たな価値を創造していくとしている。