TOYO TIREは7月12日、ビジネスバン・小型トラック用スタッドレスタイヤ「DELVEX(デルベックス)935」を新商品として8月1日より順次国内市場で発売すると発表した。発売サイズは全15サイズで、価格はオープン価格。
日本国内ではeコマース(電子商取引)の増加に加え、コロナ禍で人々が在宅中心の生活スタイルへシフトしていることなどから、宅配をはじめとする小口配送の需要が増加傾向にある。そのため、荷物の取り出しが容易で小口配送に適したビジネスバンなどの小型貨物車が活躍の場を広げている。今年1月から6月までの小型貨物車の新車登録台数(日本自動車販売協会連合会)は、前年同期比105・8%と好調に推移している。
小回りの利くビジネスバンは、近距離内で発進、停止を繰り返し、荷物の積み下ろしが頻繁に行なわれる。タイヤにかかる負荷も状況に応じて刻一刻と変化することから、ビジネスバン・小型トラック用タイヤには、積み荷の有無や路面状況に左右されずにスムースな発進と加速、確かなブレーキング性能が求められる。また、冬季の使用においては、水を含んだ重い雪やシャーベット系の雪が走行時の目詰まりを起こしやすいため、スリップ防止やスノートラクション性能の確保が求められる。
今回、同社が発売するビジネスバン・小型トラック用スタッドレスタイヤ「デルベックス935」は、タイヤの縦ミゾ(主溝)やブロックにジグザグ形状を採用することでスノートラクション性能の向上を図り、トラクション指数を同社従来品(デルベックス934)比で16%増加させた。また、独自3Dオープンサイプがブロックの変形を抑制し、アイス路面でのブレーキング性能を向上(同社従来品比で7%短縮)させた。さらに、排雪性、排水性を考慮して設計した新しいトレッドパターンが、水を含んだ雪やシャーベット系の雪での走行時における目詰まり防止に寄与している。
同社は、デルベックス935は、地域・路面を選ばずに冬道におけるビジネスバン・小型トラックの安定した走行をサポートするとしている。