ニッタは7月16日、同社のNamdプロジェク卜が、日本複合材料学会の2021年度第31回学会賞「技術賞」を受賞したと発表した。
受賞対象技術は「CF表面へのCNT複合化技術の開発とその製造技術」で、CFRPの炭素繊維・樹脂界面の改質を繊維側アプローチで工業化可能な手法で行い、今後の用途拡大が期待されている点、スポーツ用品への実用化にまで結び付けている点などが、高く評価された。
日本複合材料学会は、1975年の創設以来、複合材料(Composite Materials)に関する最新の研究・開発に関する成果発表、問題解決のための情報交換等を通じて、複合材料に闘する学術の発展、技術の向上に寄与するとともに、その普及・啓蒙活動を行っている。
「技術賞」は、最近数年の聞に複合材料工学における基礎技術の進歩、または応用開発において、功績があり、将来層の発展が期待される技術開発に対して授与される。
同社は今後、CFRP材料ヘNamd技術の特徴を活かし、国内外のスポーツ分野や産業用途分野などにおけるアプリケーションへの新たな展開に貢献したいとしている。