TOYO TIREは7月19日、SUV専用スタッドレスタイヤ「オブザーブGSi―6」と「オブザーブW/T―R」のサイズラインアップを拡充し、2021年8月より国内で順次発売すると発表した。価格はオープン価格。
昨年12月から今年2月までの日本の天候は「暖冬」となり、冬の前半に強い寒気が、後半には暖かい空気が流れ込んだ影響で、気温の変動も大きくなった。気温が高くなると雪質は水を含んだ重たいものとなり、気温差が大きくなると路面の状態も湿った雪が混じるシャーベット状態から凍結したアイス状態まで刻々と変化する。同社は、スタッドレスタイヤにはこうした不安定な路面状況に対応できる性能が求められていると考えており、日本の降雪期に求められる性能を追求したSUV専用のスタッドレスタイヤとして、「オブザーブGSi―6」と「オブザーブW/T―R」をラインアップし本格発売する。
「オブザーブGSi―6」では、さまざまな状況に変化する冬の路面でのハンドリング性能とブレーキング性能の向上を図っている。圧雪路でのブレーキング性能は同社従来品(オブザーブGSi―5)比で7%良化し、ウェット路面では制動距離を同11%短縮した。クロスカントリー車向けを中心に、先行発売していた2サイズから15サイズを新たに拡充し、全17サイズのラインアップで展開する。
「オブザーブW/T―R」は、荒れた雪路や深雪路などでの走破性を追求した商品となっている。深雪路面でのトラクション性で効果を得るために、タイヤの側面に同社のオフロード向けタイヤなどで使用している大型のサイドブロックを、同社のスタッドレスタイヤとしては初めて採用した。昨年、雪路での走破性を志向するユーザー向けに1サイズの限定的な販売を行ったが、新たに2サイズを拡充して全3サイズのラインアップで正式に発売を開始する。