デンカは7月20日、新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスを1つのデバイスで同時に診断可能な抗原迅速診断キット「クイックナビ―Flu+COVID19 Ag」を8月18日から販売すると発表した。
同コンボキットは、新型コロナウイルス変異株においてアルファ株、ベータ株、ガンマ株、デルタ株、カッパ株に対応している。
同社と販売提携先の大塚製薬の2社から販売する同コンボキットは、イムノクロマト法で特別な検査機器を必要とせず、一般の医療機関でも迅速かつ簡便に検査を行うことができる。1つのキットで新型コロナウイルス抗原とインフルエンザウイルス抗原(A型・B型)を同時に10分で判定する。また、RSウイルス抗原迅速診断キット「クイックナビ―RSV2」と鼻咽頭ぬぐい液の検体共用が可能となっている。
同社は、診断時間の短縮によって、医療機関のさらなる負担軽減および医師の指導のもと医療機関・高齢者施設等における速やかなスクリーニング検査体制構築と感染拡大防止に貢献していく。
なお、同社は、同件は2021年度同社連結業績予想に織り込み済としている。
同社は感染症対策を社会的責務と捉え、抗原迅速診断キットにおいては既に1日最大13万検査分の生産体制を構築している。今後も、検査時間のさらなる短縮や感度向上キットの開発を進め、予防・検査体制の拡充を通じて人々のQOL向上に貢献することで真に社会に必要とされ「社会にとってかけがえのない存在となる企業」を目指していくとしている。