豊田合成は7月28日、乗員をより安全に保護できる新構造の運転席エアバッグを開発したと発表した。
同製品は、2021年6月に北米で発売された新型シビックに搭載されている。
運転席エアバッグはハンドル中央部に搭載され、前方からの衝突時に瞬時に膨らんで頭部や胸部への衝撃を軽減する。今回の新製品は、斜めからの衝突時の安全性能を更に高めるため、新たな構造を採用している。膨らんだ際の球面にドーナツ状のくぼみを設けることで、斜めからの衝突時に頭部の回転を最小限に受け止めることが可能で、今後、北米などで厳格化が見込まれる車両の衝突安全アセスメントに対応している。
今後も同社は、自動運転時の乗車姿勢の多様化に対応したエアバッグの開発・提供などを通じ、安全で安心な車室内空間の実現に貢献していくとしている。