シール事業は7%増収 バルカーの4~6月期

2021年07月29日

ゴムタイムス社

 バルカーの22年3月期第1四半期連結決算は、売上高が121億5100万円で前年同期比10・9%増、営業利益が11億5700万円で同31・9%増、経常利益が12億3900万円で同33・5%増、四半期純利益は7億3200万円で同4.5%増となった。  

 セグメント別では、シール製品事業は、売上高は84億8800万円で同7・2%増、セグメント利益は10億2700万円で同9・1%減。半導体製造装置・デバイスなど先端産業市場向けの拡大と自動車など機器市場向けの回復により増収となったが、プラント定期修繕の件数が減少した影響や国内販売体制の見直しにかかる費用が発生し減益だった。
 機能樹脂製品事業は、売上高は29億9400万円で同27・8%増、セグメント利益は1億7100万円(前年同期はセグメント損失2億1800万円)となった。航空機や重電機器など機器市場向けの販売が伸び悩んだが、半導体製造装置・デバイスなど先端産業市場向けと高機能化学品プラントなどプラント市場向けの需要が回復した。
 シリコンウエハーリサイクル事業他は、売上高は6億6800万円で同4・7%減、セグメント損失は4100万円(前年同期はセグメント損失3300万円)となった。主力事業は堅調に推移したが、新規事業分野を含むH&S事業の販売が減少した。  

 なお、22年3月期通期見通しは、売上高は485億円で前期比8・5%増、営業利益は40億円で同15・1%増、経常利益は40億円で同8.9%増、当期純利益は26億円で同15・9%減を予想している。

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