三井化学は8月2日、10kWから2MW程度の中小規模太陽光発電事業者を主たるターゲットに、適切な発電量の予測を目的としたオンライン診断専用WEBサイトを同日開設したと発表した。
今回のWEBサイト開設により、顧客自身が情報入力することで、最短3分での診断書発行が可能になる。なお、同診断事業は、2021年4月から先行サービスを開始し、既に100件の診断を実施している。
同社のオンライン診断の強みとして、「従来、発電収支の予測手段がなかった中小規模太陽光発電事業者を主対象とするサービスである」「事業者がウェブサイトに自ら情報入力する形式で、最短3分での診断書発行が可能である」「同社のノウハウと、正確な気象データを背景としたAIによる確度の高い診断である」の3点が挙げられる。
同社は同事業を通じ、同社が今まで蓄積した太陽光発電に関する様々な知見や信頼を生かし、日本の再生可能エネルギー利用拡大に対応することで、今後も社会課題の解決に貢献していくとしている。
同社グループは、太陽光発電に関して「三井化学東セロで30年以上製造・販売している太陽光パネル用封止材の劣化予測技術」「2014年から愛知県田原市において田原ソーラー・ウインド発電所での事業者として開発・運営してきた経験」「市原工場茂原分工場や袖ケ浦センターでの試験用発電所でのデータ蓄積」といった知見がある。
また、同社は、太陽光発電に関する診断事業を「発電所での建設前のパネル診断により、パネル発電能力の低下を防止する」等、太陽光発電によるGHG削減に貢献するとして、「Blue Value」に認定している。