東レは8月5日、多摩美術大学が開催する企画展に対して、スエード調人工皮革ウルトラスエードの素材提供などの協賛を行うと発表した。
同企画展は、多摩美大内に設置された素材研究室「CMTEL」が主催するワークショップ「マテリアル・デザイン・クッキング〜東レ×多摩美大ウルトラスエードの素材探求〜」の作品展示を実施するもので、8月24日~28日および9月6日~18日の17日間、東京ミッドタウン内に構成される「多摩美術大学TUB」にて開催する。
またこの企画展では、多摩美大の学生が自ら講師となり、ウルトラスエードを使用しオリジナルポシェットを制作する、中高生を対象としたワークショップを、期間中に開催する予定となっている。
同社と多摩美大は2021年5月から6月にかけて、生産デザイン学科の学生を対象に、ウルトラスエードを使ったワークショップを開催した。ワークショップでは、学生が同社から無償で提供された素材を活用して創作活動に取り組み、同社は素材の特徴や取り扱い方法等をレクチャーする講義を行った。学生たちの作品や実験結果は斬新なアイデアに満ち溢れており、商品としてすぐにでも市場で販売ができるような完成度の高いものも多く、ウルトラスエードの新たな可能性を発見する活動となった。
今回の企画展は、この活動を通じて得られた学生の独創的なアイデアやウルトラスエードの可能性といった取り組みの成果を多くの人に見てもらう機会として、作品を一般公開する。
同社は、ウルトラスエード事業において、「素材の進化で、まだ見ぬクリエイションを共に。社会をより豊かに、美しく。」というビジョンを掲げており、同社グループの企業理念である「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します。」の実現に向けて、これからも挑戦していくとしている。