ニッタの2022年3月期第1四半期連結決算は、売上高が205億6000万円、営業利益15億100万円で同129・0%増、経常利益は33億6500万円で同185・8%増、四半期純利益は26億3200万円で同172・5%増となった。収益認識に関する会計基準等を第1四半期から適用しており、第1四半期の売上高の対前年同四半期増減率は公表していない。
セグメント別では、ベルト・ゴム製品事業の売上高は61億6800万円、セグメント利益は7億6900万円で同2億9800万円の増加(63・4%増)となった。ベルト製品は、国内では物流業界向けや搬送用途が好調に推移し、工作機械向けも回復傾向となった。海外では物流業界向けや搬送用途が好調だった。感温性粘着テープは、電子部品製造向けが好調だった。
ホース・チューブ製品事業では、売上高は81億4900万円、セグメント利益は5億5200万円で同5億200万円の増加となった。ホース・チューブ製品は、国内、海外ともに、半導体製造装置向けや建設機械向けが好調に推移し、自動車業界向けは前年同期比で大きく回復した。
化工品事業の売上高は29億3600万円、セグメント利益は5600万円で同1億円の増加となった。化工品事業製品は、国内では鉄道車両向けは堅調だったが、引布製品や遮水製品が低調だった。海外ではOA機器部品の需要が回復した。
その他産業用製品事業の売上高は23億5200万円、セグメント利益は3900万円で同1900万円の減少となった。空調製品は、半導体や電子部品関係の建築物件向けは堅調だったが、除染関係製品等が低調だった。
22年3月期通期の連結業績予想については、売上高は据え置いたが、利益面は上方修正した。売上高は800億円で前期比8・9%増、営業利益が39億円(前回公表から8億円増)で同36・3%増、経常利益が92億円(前回公表から10億円増)で同55・6%増、純利益が75億円(前回公表から8億円増)で同58・8%増を見込んでいる。