販売回復で日本は20%増収 ニチリンの1~6月期

2021年08月09日

ゴムタイムス社

 ニチリンの21年12月期第2四半期決算は、売上高は297億2500万円で前年同期比33・8%増、営業利益は35億5900万円で同247・6 %増、経常利益は39億6100万円で同292・2%増、四半期純利益は21億300万円で同338・7%増となった。
 地域別では、日本の売上高が151億6400万円で同20・0%増、営業利益は10億9900万円で同204・4%増。一部顧客で半導体不足の影響があったものの、国内販売、海外子会社向け販売ともコロナの影響による需要減から順調に回復している。
 北米の売上高が48億6400万円で同36・6%増、営業利益は1億1000万円(前年同期は1億5100万円の損失)となった。北米市場は、半導体不足や年始の寒波による顧客の減産があったが、コロナの大きな影響を受けた前年に比べ業績は回復傾向にある。
 中国の売上高は57億3600万円で同43・8%増、営業利益は8億2600万円(前年同期は1億5400万円の損失)となった。政府による新型コロナに対する強力な措置により中国経済は安定した成長が続く中、新エネルギー車市場の拡大など乗用車の販売は好調に推移した。
 アジアの売上高は85億1500万円で同43・8%増、営業利益は16億9000万円で同55・8%増となった。各国国内では、新型コロナの感染拡大が続いているが、域内における2輪用ブレーキホースが堅調に推移したことに加え、北米、欧州向け販売が回復傾向にある。
 欧州の売上高は30億1800万円で同45・2%増、営業利益は5100万円(前年同期は1億9100万円の損失)となった。

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