精密機器事業の受注好調 不二ラテックス4~6月期

2021年08月16日

ゴムタイムス社

 不二ラテックスの2022年3月期第1四半期連結決算は、売上高が20億8000万円、営業利益は2億4000万円、経常利益は2億2000万円、四半期純利益は1億5300万円となった。「収益認識に関する会計基準」等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しているため、2022年3月期第1四半期に係る各数値については同会計基準等を適用した後の数値となっており、対前年同四半期増減率は記載していない。
 セグメント別では、医療機器事業は売上高が5億4500万円(前年同四半期は5億4800万円)、セグメント損益は1900万円の損失(前年同期は2700万円の損失)となった。セグメント損益は、コンドームの原価率が高止まりしているなどの利益圧迫要因により損失となった。
 主力のコンドームは、国内市場においては主要な販売チャネルとしての大型小売店・ドラッグストア等を中心に販路開拓に注力した。また、引き続きネット販売への取組みを強化すると同時に、ドラッグストア、量販店とのタイアップ企画や販促キャンペーンへの展開、SNSを媒体としたWeb広告に取り組んだ。新素材コンドームSKYNの売上が好調でネット販売も伸長したが、新会計基準適用の影響もあり、若干の減収となった。利益面では不採算製品の見直し、生産歩留まりの向上、販売費節減へ継続的に取り組んだ結果、前年同四半期比で増益となった。メディカル製品については、前年に発生した欧州のロックダウンによる輸出停止などの特殊要因が今期はなく、前年同四半期比で増収となった。
 精密機器事業の売上高は14億700万円(前年同四半期は10億円)となった。セグメント利益は3億6500万円と前年同四半期と比べ1億8000万円(97・1%)の増益となった。国内・海外ともに昨年12月以降に取引先の需要が急回復し、今期に入っても受注が好調に推移した。
 通期の連結業績予想は、売上高が76億円、営業利益は4億2800万円、経常利益は3億8700万円、当期純利益は1億4600万円を見込んでいる。

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