産業用資材は3割の増収 藤倉コンポジット4~6月期

2021年08月16日

ゴムタイムス社

 藤倉コンポジットの22年3月期第1四半期決算は、売上高が84億6200万円で前年同期比32・2%減、営業利益は9億8600万円、経常利益は12億2100万円、四半期純利益は9億4600万円となった。
 なお、「収益認識に関する会計基準」等の適用により、売上高は300万円減少し、営業利益、経常利益はそれぞれ100万円減少している。

 産業用資材では売上高は55億2400万円で前年同期比28・7%増。営業利益は5億3200万円で13708・6%増となった。
 工業用品部門は、自動車関連・住宅設備関連ともに世界的な需要回復により、国内外において販売が好調に推移し、設備稼働率が大幅に向上したため増収増益となった。
 制御機器部門は、半導体・液晶関連の設備投資が好調を維持し、医療関連も堅調に推移し増収増益だった。

 引布加工品の売上高は10億2300万円で同5・7%減、営業利益は100万円で同96・2%減となった。
 引布部門は、自動車関連を始め音響や電子関連でも回復基調が継続し、増収増益となり、印刷材料部門は、受注回復に遅れはあるものの、生産体制の見直しを行った結果、減収増益だった。加工品部門については、産業用資材関連は堅調に推移したが、舶用品の需要が国内外ともに低迷し減収減益となった。

 スポーツ用品の売上高は18億1700万円で同期比94・8%増、営業利益は5億6800万円で同461・7%増。なお、収益認識会計基準等の適用により、売上高は300万円減少し、営業利益は100万円減少している。
 ゴルフ用カーボンシャフト部門は、好調なゴルフ市場の中で、北米モデル「VENTUS」と日本モデル「SpeederEVOLUTION Ⅶ」を中心に有名プロゴルファーの使用者数が増加した事で認知度が高まり、自社ブランド商品の販売が好調だった。それに加えてクラブメーカー向けOEM製品の受注も増加したことにより高い市場シェアを維持し、増
収増益となった。
 また、アウトドア用品部門は長引くコロナ禍で健康志向が高まり、特に大都市圏においてウォーキングやハイキングの需要が伸長し、増収増益。
 22年3月期通期業績の見通しを公表し、売上高は332億円で前期比13・4%増 、営業利益は30億円で同155・9%増、経常利益は 30億円で同92・6%増、当期純利益は25億円で111・4%増を見込んでいる。

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