大日精化工業の2022年3月期第1四半期の売上高は302億9500万円、営業利益は25億400万円で同318・3%増、経常利益は27億8600万円で同200・6%増、四半期純利益は19億3400万円で同149・6%増となった。今期より「収益認識に関する会計基準」等を適用したため、連結経営成績は当該会計基準等を適用した後の金額となっており、「売上高」における対前年同四半期との増減率は記載していない。
カラー&ファンクショナルプロダクト事業の売上高は175億3600万円、営業利益は16億4500万円(前年同期は1億4800万円の営業損失)となった。
同事業では、顔料、繊維用着色剤、プラスチック用着色剤、コンパウンド、顔料分散体、機能性材料の製造・販売を行っている。情報電子業界向けの顔料及び分散体は、ディスプレイ用途が引き続き堅調に推移し、オフィス事務機用途は回復傾向となった。家電OA機器及び車両業界向けのコンパウンド・着色剤は、国内外ともに好調に推移した。
ポリマー&コーティングマテリアル事業の売上高は58億6700万円、営業利益は8億5200万円で同76・6%増となった。
同事業では、UVコート剤、ウレタン樹脂、天然物由来高分子の製造・販売を行っている。ウレタン樹脂は、車両及びアパレル業界向けが好調に推移した。UVコート材は、ディスプレイ用途が引き続き堅調に推移した。
グラフィック&プリンティングマテリアル事業の売上高は68億7300万円、営業利益は原材料価格高騰及び新工場の償却
負担の影響等により0百万円(前年同期は2億3300万円の営業利益)となった。
同事業では、グラビアインキ、オフセットインキの製造・販売を行っている。パッケージ向けインキは、堅調に推移した。オフセットインキは、回復傾向にあるものの再度の緊急事態宣言による影響を受けた。海外拠点は、コロナ禍の影響によりインドネシア子会社で減収となった。
通期の連結業績予想は、売上高が1200億円、営業利益が54億円で同9・8%増、経常利益が60億円で同6・9%増、当期純利益が44億円で同30・6%減を見込んでいる。