クラレの21年12月期第2四半期連結決算は、売上高が3022億9600万円で前年同期比15・4%増、営業利益は303億9800万円で同55・0%増、経常利益は284億9600万円で同61・6%増、四半期純利益は117億1000万円で同27・8%増となった。
セグメントのうち、イソプレンは、売上高が304億6200万円で同23・2%増、営業利益は32億1000万円で同51・7%増。ファインケミカル、熱可塑性エラストマー「セプトン」ともに、需要の回復により販売量が増加した。耐熱性ポリアミド樹脂「ジェネスタ」は、電気・電子デバイス向け、自動車向けともに需要が伸び、販売が好調に推移した。
通期予想は、売上高は6100億円で前期比12・6%増、営業利益は660億円で同48・8%増、経常利益は610億円で同53・5%減、当期純利益は330億円を見込んでいる。
なお、ビニルアセテートは、売上高が1484億2600万円で前年同期比21・9%増、営業利益は246億4400万円で同45・6%増。ポバール樹脂は、世界的に需要回復が進み販売量が増加したが、生産面では本年2月に米国南部を襲った寒波の影響を受けた。光学用ポバールフィルムは、前年後半からの大型ディスプレイ向けを中心とした液晶パネルの需要増加により、好調に推移した。PVBフィルムは、建築向け、自動車向けともに需要が回復し販売量が増加した。水溶性ポバールフィルムは、洗濯用及び食洗器用個包装洗剤向けの販売が拡大した。 EVOH樹脂は、ガソリンタンク用途の需要が回復したことを受け、販売量は増加したが、生産面では米国南部の寒波の影響を受けた。