ランクセスは8月19日、東北復興支援の一環として、岩手県下閉伊郡山田町の小学生を対象にした化学実験教室「つくってまなぼう!わくわく実験教室」をセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンと共に開催したと発表した。今年度の実験教室は、8月5日に山田町ふれあいセンター「はぴね」において開催され、地元の小学一年生から六年生までの計17名の児童が参加した。
新型コロナウイルス感染症による感染リスクを最小限に抑えるため、昨年度に続き今年度も山田町の会場とランクセスの東京オフィスをオンラインで繋ぎ、画面をとおして実験を進めるリモートでの開催となった。
同化学実験教室は、子どもたちに楽しみながら化学の知識を学んでもらうことを目的に2014年から開催しており、今年で8回目となる。今年は「暑い夏をエコに涼しく楽しく!自分だけの保冷剤をつくろう!」をテーマに、地球で起こっている様々な環境問題や身近に取り組める地球温暖化対策について学ぶとともに、電気を使わずに涼しく過ごす方法の一つとして、高吸水性ポリマーを使用した保冷剤を制作する実験を行った。
同社の日本法人ランクセスの張谷廷河代表取締役社長は、「長引くコロナ禍においても、子どもたちの学びの機会が失われてはいけない。今年も、オンラインでの化学実験教室を通して、子どもたちが環境や化学に興味をもつ機会となれば大変うれしく思う。私共は今後も、すべての子どもたちに質の高い教育の機会を提供するという持続可能な開発目標に向かって、教育分野への支援を続けていく」とコメントしている。
参加した子どもたちからは、「すんごくたのしかった」(小学一年生)、「高吸水性ポリマーに水を入れてもめばゼリーのようになったところが面白かった」(小学四年生)、「楽しく保冷剤を作れて、地球温暖化について知れてよかった」(小学六年生)などのコメントが寄せられた。
同社は、東日本大震災により被災した子どもたちの支援を目的に、2011年よりセーブ・ザ・チルドレンの活動を支援している。